ては、アイシン精機”ASE20S”、及びKockums社”V4-275R”に絞るものとする。
アイシン精機”ASE20S”と、Kockums社”V4-275R”を比較すると、最大出力及び熱効率の点で”V4-275が”が若干優れてはいるものの、実用性・製品性、比重量・比容積等についてはほぼ同等の性能を示している。また、エンジンの信頼性については、アイシン精機の”ASE20S”では、その実用化に伴いエンジンの耐久性を向上させ、約21,000時間の運転実績を持ち高い信頼性を有している。
さらに、本試作システムに適用するに当たって、エンジン本体の高圧化改造に対する対応及び融通性、メンテナンスや補修に対する迅速性、さらには国内技術の発展等を考慮すると、本試作システムに適用するスターリングエンジンとしては、国産製が望ましいと考えられる。
以上のことを考慮し、本試作システムに適用するスターリングエンジンとして、20kW級複動型スワッシュプレート式スターリングエンジンであるアイシン精機の”ASE20S”を選定する。
(4)まとめ
研究開発「大深度長期高効率海中動力源システムの開発」において、その試作システムに適用するスターリングエンジンについて、既存の、実用性・信頼性の高いスターリングエンジンであることを念頭に置き、既存スターリングエンジンに対し比較検討を行った結果、試作システムに適用するスターリングエンジンとして以下を選定した。
エンジン形式:20kW級複動型スターリングエンジン
エンジン機種名:アイシン精機”ASE20S”
前ページ 目次へ 次ページ
|
|